





アメリカ人詩人であり写真家でもあるレベッカ・ノリス・ウェブ(Rebecca Norris Webb)の作品集。本書は詩と共に叙情的な写真作品が添えられている。
本書は、作者の兄のうち一人がこの世を去り、そのことが影響し残された唯一の兄が自ら命を絶つという個人的な喪失を背景に、「喪失の地図」を探求していく作品集である。
作者は、イタリアのトリエステから旅を始め、ニューイングランドやカロライナを経て、最終的にはアメリカ南部とフランス北部での鳥の移動を観察する。鳥と兄弟、悲しみと移動、喪失と光、荒地と海岸線、言葉とイメージ、見るということと夢見るということ、作者は本作を通して「双子」の概念を瞑想的に探求している。
Chose Commune / 80ページ / ハードカバー / 235 x 170 mm / 9791096383450 / 2024年