エリサ・カルダナは、人間と動物の関係性、記憶、視覚文化の政治性をテーマに、映像やインスタレーションを中心とした表現を行うイタリア出身のアーティストである。
本書は、エリサ・カルダナの同名の展覧会に伴って制作された書籍であり、「消失」「アイデンティティ」「人と動物の関係性」といった主題を、幻の存在ともいえるラガーファルコンを通して掘り下げている。「小さな鷹」として歴史の中で見過ごされてきたこの種は、絶滅の危機に瀕する今ようやく注目を集めつつある。カルダナは、逸脱的なイメージや語りを用いて価値と認識の枠組みを問い直し、「野生」が囚われの中にあるという逆説を浮かび上がらせる。巻末には対話や資料も収録されており、展覧会の探究をより深く追いかける一冊となっている。
Mousse Publishing / 156ページ / ソフトカバー / 300 x 230 mm / 9788867496488 / 2025年
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