original
ベルギーのアーティスト、アントン・クスターズ(Anton Kusters)が6年にわたる調査を行い、ヨーロッパ各地にあるナチス・ドイツによる旧強制収容所および殺戮センターの最後に確認された所在地を訪れ、その場所に広がる青空を撮影した写真集。
これら1078か所の収容所は、監禁、強制労働、殺人からなる高度に組織化されたシステムのもと、1933年から1945年までの4432日間存在した。現在では、その半数以上に視覚的な痕跡が残されていない。収容所跡地で撮影された一枚一枚の写真には、その空の下で亡くなった犠牲者の数とGPS座標が手作業でブラインドスタンプされている。
抽象的な青空のイメージを通して、失われつつある集団的記憶と、語ることのできない歴史的なトラウマを静かに見つめる一冊。
Kehrer Verlag / 444ページ / ソフトカバー / 240 × 312.5 mm / 9783969000465 / 2021年