





「カラー写真の父」と謳われるWilliam Eggleston(ウィリアム・エグルストン)が、1980年代に手がけた叙情詩的なプロジェクト「The Democratic Forest」。このタイトルともなっている「democracy(デモクラシー=民主主義)」とは、彼自身の民主主義的なヴィジョンが引き合いになっている。彼は何よりも気高いものとして、同様に複雑さや重要性を持ち合わす最もありふれた主題としてタイトルに冠することにした。特にその時代を生き抜いた人々にとってはきわめてありふれた日常的な光景、それを自身の感情を介入することなくヴィヴィッドな彩りで淡々と映し出していくおなじみの作風は健在である一方で、冷戦終結を迎えた激動の80年代という時代を舞台にしているからなのか、ほのかに感傷的に訴えてくるような印象を受ける。本書の編成にあたっては、先立って出版された10冊組のボックスセットに収録された作品から抜粋して収録している。
Steidl / 120 ページ / ハードカバー / 298mm x 311mm / 9783958292567 / 2016
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