







ロンドンにあるサーペンタイン・ギャラリーは2000年より、夏季限定でオープンする休憩所「サーペンタイン・パビリオン」を設営しており、そのデザインはザハ・ハディドを始め、伊東豊雄やレム・コールハース、SANAAなど毎年世界的に有名な建築家が担当している。
これは2019年に設営された、石上純也がデザインしたサーペンタイン・パビリオンに関する書籍である。
石上のパビリオンは屋根から着想を得たものであり、公園の地面から屋根があらわれるようなデザインとなっている。そうすることによって生まれた内部空間は洞窟のようであり、瞑想の場所になっている。それは石上が自由空間の哲学として掲げている人工物と自然の調和を表すものになっているのだ。
本書はパビリオンの写真とともに、パラパラ漫画のように石の屋根が鳥に変わっていくドローイングも収録されている。
Walther Konig / 272ページ / ハードカバー / 187x154mm /9783960986379/ 2019年