2014年に他界したLewis Baltz(ルイス・ボルツ)の、初めての大規模な回顧展にあわせて出版された包括的な写真集。没後最初の国際的な回顧展であり、スペインで彼の作品がお披露目される初めての機会となる。
ボルツは、アメリカの自然の手つかずの美しさに代えて、増殖的な特徴をもつ郊外の街のはずれにある情景を、まるで占領地を描写するようにして映し出した。そして自身の作品群を、相互に関連する一連の複合的な全体として探究する。初期作品"Prototypes" や"The Tract Houses"、また"Park City"、"San Quentin Point"や"Candlestick Point" "New Sites of Technology"、"Venezia Marghera"など、すべてSteidlから出版された写真集である。
本書は1970年代以降の写真と現代美術の文脈の中にボルツの作品を置くと同時に、彼の意義深い影響力やあとに残したものを余すことなく研究する。ボルツは、コンセプチュアル写真という分野において、影響力の大きなムーブメント「ニュー・トポグラフィックス」を牽引した代表格と言っても過言ではない。彼の写真シリーズは、ランドスケープを通じて産業文明の衝撃を記録する。正統なレセプションの範囲外の場所にフォーカスをあてる。都市の荒涼とした土地、放棄された工業用地、倉庫など。
彼の写真は、日常の空間形式と芸術に見られるようになより高度な形式との対応を暴く。
Steidl / 330ページ / ハードカバー / 240 x 260 mm / 9783958292796 / 2017年