ティム・ローテルトはポーランド出身の写真家で、ドイツのベルリンとエッセンを拠点に活動している。
本書は、写真の持つ基本的な概念に関して考察した作品をまとめた一冊。
引き伸ばし機での現像作業から人々の目にふれるまで、写真を撮るという行為に対してローテルトはさまざまな実験をしている。たとえば、同じ部屋を違うアングルで撮影して写真を比較したり、フィルムの感光時間の違いによる実験を行ったりと、写真の撮影から現像のプロセスの間で多くの取り組みをしている。またそれだけではなく、写真のキャプションが見る人に与える影響に関する考察など鑑賞者の役割にも注目しているのだ。
当時はまだ黎明期にあったコンセプチュアルアートの影響を受け、彼は自身を取り囲む環境やオリジナルとコピーの問題、写真を見ることに関して焦点を当て制作していた。
彼のそれぞれの作品は写真の様々な可能性を示す分析の要素となっているのである。
Steidl / ハードカバー / 164ページ / 324 x 241 mm / 9783958294868 / 2020
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