





本書は、ロバート・フランクのSteidl社でのブックメイキングの歴史を辿一冊。
フランクがSteidl社とともに出版した30冊以上の本の見開きや解説文、インタビュー、エッセイ、ドキュメンタリー写真などが収録されている。
ゲルハルト・シュタイデルがロバート・フランクと仕事を始めたのは1989年のこと。スイス人のウォルター・ケラーが自身の出版社スカロから刊行する予定であったフランクの『The Lines of My Hand』の印刷を彼に依頼したのがきっかけであった。
その後2004年にスカロが閉業し、シュタイデル社はフランクの本の出版をはじめた。フランクの古典的な本やあまり知られてない本の再版(『The Americans』、『Zero Mostel Reads a Book』)、未公開のシリーズ(『Seven Stories』)、新たに考案された本(『Tal Uf Tal Ab』、『Good Days Quiet』)、DVD化された彼の全作品(『Film Works』)など、フランクの創造性を網羅する長期的な友情が始まったのだ。
ゲルハルト・シュタイデルは以下のように話している。
「私たちの目的は、この独創的な、そして重要なアーティストの遺産を確実に残すこと、そして彼の作品を、ロバートが個人的に監督した基準で、何年にもわたって入手できるようにすることである。」
Steidl / 144ページ / ハードカバー / 285 x 200 mm / 9783958293069 / 2020年