







イタリア出身でバルセロナを拠点に活躍しているデザイナー、マッテオ・グアルナッチャが8カ国の国にそれぞれ1ヶ月滞在し、そこで作った椅子をまとめた一冊。
これは椅子や座ることをテーマに、様々な文化の関係について調査したプロジェクトで、地元のデザインスタジオや職人たちと協力して行われた。
「座る」という習慣、「人を集める」という行為、そして「椅子を作る」という作業は、それぞれの国によって異なり、文化的背景、入手可能な材料、受け継がれた知識に依存している。ある国では木製の椅子が好まれるが、別の国では膝の上、地面、またはクッションの上に座ることが好まれるかもしれないというように、家具の文化的背景は世界各地で大きく異なっている。
しかし今では大量生産された画一的な椅子に座ることの方が多く、そのことへの疑問をきっかけにこの活動は開始された。
文化的な背景や地元の材料などを把握しながら進められたプロジェクトはブラジルから始まり、メキシコ、日本、インドネシア、中国、インド、ロシア、ナイジェリアと8ヶ月に渡り続いた。
Onomatopee / 354ページ / ソフトカバー /240 x 167mm / 9789493148451 / 2021年