ドイツ出身の写真家、ハンス= クリスティアン・シンクによる作品集。
タイトルとなっている「Hinterland」とは、都市部から離れた人口の少ない地域を指す言葉で、本書に掲載されている写真は、ブランデンブルク州とメクレンブルク・フォアポンメルン州という、ベルリンを中心とした遠隔地で撮影された。
しかし作者はこの土地のドキュメンタリーを制作することを目的としているわけではなく、この種の風景が持つ壊れてしまいそうな美しさ、そしてその風景が資源開発によって危機に瀕していることを表現している。
また、「Hinterland」という言葉は、作者の記憶の中の風景という意味も持っている。美しい風景の中に文明との間の緊張感の漂う一冊となっている。
Hartmann Books / 148ページ / ハードカバー / 311 x 300 mm / 9783960700449 / 2020年