本書は、ミシガン州出身の写真家であるピーター・サザーランドが2002年から約20年に渡って撮影を重ねてきた400点近くのポートレイト作品をまとめたもの。彼が、長い間拠点としていたニューヨークを中心に、ロサンゼルス、ロンドン、東京、ソウルと世界各地で撮影された写真が収録され、被写体となったほぼ全ての人物の名前が巻末に記されている。
「1998年から2020年までNYに住んでいました。このような人たちに出会い、そして友人と呼べることは幸運なことです。彼らは皆、ニューヨークの不思議な感覚、大都市を特別なものにするコミュニティーの感覚を与えてくれる半組織的なカオスの一部なのです。私は昔からあちこちでストリート写真を撮っていましたが、マイアと私に息子が生まれ、ベビーカーに息子を乗せて移動しているときに、人々にばったり会いました。そして、「ポートレートを撮ってもいいですか」と声をかけるようになり、やがてこのシリーズは、今でいう「ストリートロード」になりました。ストリートでは、私たちは開放的で、動いていて、常に変化しているのです。これらの写真について私が気に入っていることのひとつは、1、2フレームしか撮らないときの雰囲気です。背景や照明など、写真撮影に必要なものはあまり重要ではありませんが、それでも結局は親密なものを撮影することができるのです。これはニューヨークへのラブレターであり、私が長年にわたって愛してきた他の多くの都市へのラブレターでもあります。そして、あなたたちにも。ありがとう。」- XO Peter
Triangle books / 432ページ / ハードカバー / 227 x 162 mm / 9782930777443 / 2021年