







キャサリン・イートン・スキナーは、ワシントン州シアトルとニューメキシコ州サンタフェにスタジオを持つマルチメディアアーティスト。2004年以来、仏教、ヒンドゥー教、その他の東洋の精神的伝統にとって重要なシンボルである「108」という数字にインスピレーションを受けて作品を制作している。自然のイメージを取り入れたエンカウスティーク画*で広く知られており、形、プロセス、鑑賞者の関わり方においての実験を行う作品を発表してきた。
ブータン、インド、日本などでの旅行と、それに伴う言語や哲学の研究により、彼女は媒体をロープ、布、ガラス、石、拾った物などに広げ、予測不可能な方法で手を加えている。QRコードのパターンから、バイナリ言語の0と1まで、スキナーは現代のデジタルコードに絵の適正を見出す。単純化された山や目の細部を系統的に繰り返すことによる抽象化の影響など、普遍的なモチーフを探求しているアーティストの作品集。
*着色した蜜蝋を溶融し、表面に焼き付ける絵画技法。蝋画(ろうが)ともいう。
Radius Books / 240ページ / ハードカバー / 304 x 254 mm / 9781942185109 / 2016年