ハロルド・シュトラックは、自らカメラを手作りし、フィルムまで用意し、科学的で技術的に完璧な方法で写真に取り組んでいる。彼は作品の中で時間の痕跡を実験するが、それによって制御と偶然の間に彷徨う緊張感を露呈させる。本書は、日常的に見かけるような木や、ガラスなどの表面に残された痕跡と、街の風景を交互に配置され、連想的な視覚物語を提示している。タイトルの「Verdigris(緑青)」は、銅が酸化することで生成される錆を意味する。
Van Zoetendaal Publishers / 120ページ / ソフトカバー / 250 x 180 mm / 9789072532510 / 2022年