本書では、建築家であり都市計画家のエストゥディオ・テディ・クルーズと、政治学者のフォナ・フォルマンの都市研究プロジェクトをもとに、建築とデザインが社会のプロセスやより公平な都市を形成する可能性を提示している。
数十年にわたる経験から、クルーズとフォルマンはサンディエゴとティファナの国境地帯を、現代の都市化の主要課題である社会的・経済的不平等の拡大、劇的な移民の移動、悪化する気候変動に対する新しいアプローチを開発するグローバルラボとして位置付けている。
彼らは、建築、アート、都市論、政治理論が交錯する中で、創造的な手段としての都市と政治の対立を分析し、ケーススタディを行っている。これらは、建築家や都市計画家が、公的利益と私的利益の間の争いの場に介入し、新しい共存を可能にする参加型プロセスをデザインすることにつながっている。
Hatje Cantz / 584ページ / ソフトカバー / 240 x 170 mm / 9783775743228 / 2023年