アムステルダム中心部にあるワークスペースで、午後の日差しが心地よい時間帯に、トーマス・マネケは8x10インチのプレートカメラを使い、娘のローリーのポートレートを撮影している。本書のほとんどの写真は、娘との共同制作によるものである。写真集の中のオブジェは、それらを撮影するために特別に作られたものだ。気まぐれな白い線が入った小さな灰色の石や、毛虫が作った巣のように、拾ったものからインスピレーションを得たものもある。ガラスに描かれたドローイングはヨゼフ・アルバース、厚紙を折りたたんだ彫刻や ボール紙をダイナミックに切り抜いたオブジェはフランシス・ブリュギエールの写真からインスパイアされたものなど、過去の芸術作品からインスピレーションを得たものもある。身の回りのものを着想源に、ともに制作する楽しさが伝わってくる。
Van Zoetendaal Publishers / 112ページ / ハードカバー / 400 x 300 mm / 9789072532572 / 2023年