









ハンス・ファン・デル・メールはオランダ人の写真家。1955年に生まれた。
彼は伝説的なストリートフォトグラファーに影響を受け、1984年秋にブダペストへ渡り、中断を繰り返しながら1年間滞在した。
本書は、一見すると遠い存在に見えるこの国が、好奇心旺盛な若きアウトサイダーとしてヴァン・デル・メールを魅了したのかが見れる一冊。
直感に導かれるままに、まるで監督が脚本を書くためにシーンを集めるように、街を歩き回りながら撮られた写真群が収録されている。不思議な、遊び心のある、時には悲劇的な場面に出くわす。ヨーロッパの中心に位置するこの街は、歴史の重みに耐えながら、新たな希望に満ちた、終わりを迎えようとしている時代であったのを明らかにするシリーズ。
Fw: Books / 176ページ / ソフトカバー / 220 x 230 mm / 9789083225173 / 2022年