本書は、1960年代から1970年代にかけてデンマークで建設された約45万戸の一戸建て住宅、通称「パーセルハウス(parcel houses)」に焦点を当てている。これらの住宅は当時の住宅供給の大部分を占め、現在も多くの人々が生活している。しかし住宅やその周辺環境は、しばしば画一的で魅力に欠けるといった否定的な評価を受けてきた。
本書では、12軒のパーセルハウスを訪問し、住民へのインタビューを通じて、これらの住宅の多様性や個性、住民の生活の質を掘り下げる。また、カラー写真や間取り図を豊富に掲載し、ミッドセンチュリーのデンマークデザインがどのように現代の住宅に息づいているかを視覚的に示している。
本書はこれらの住宅が持つ建築的、文化的な価値を再評価し、将来的な開発や保存のあり方について考察する。また、パーセルハウスに対する一般的な偏見やステレオタイプを問い直し、多角的な視点からの理解を促すことで、住宅のあり方や地域社会の形成について深く考えるきっかけを提供している。
Arkitekturforlaget B / 216ページ / ハードカバー / 300 x 220 mm / 9788792700520 / 2025年
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