イメージバンクは、1970年にカナダのバンクーバーで、マイケル・モリス、ヴィンセント・トラソフ、ゲイリー・リー・ノバの3人によって設立された。
彼らはレイ・ジョンソンに続くメールアート*の先駆者と呼ばれており、美術館やマーケットなどの制度の外で運営されるユートピア的な美術品流通システムのモデルとして、画像交換やメールでのやりとりを行ってきた。
彼らの活動は今日のインターネット上のイメージデータベースの構造を先取りであり、さらに、送り、受け、集めることで多面的で広大な作品が形成され、その制作者はもはや一人ではなく集団的な運動になっていったのである。
メールアート*
メールアートとは、フルクサスなどの前衛的な美術運動の流れで生まれた活動で、「郵便アート」とも呼ばれている。
郵送できることを前提に作られた絵画やコラージュ、写真、オブジェクトで、現代では電子メールでやりとりするEメール・アートもある。
最初のメール・アーティストと考えられているのがフルクサスに参加していたレイ・ジョンソンで、50年代から郵便を表現として使用し始め、生涯に渡って実践していた。その他にも、自分がいる場所から毎日友人に葉書を送っていた河原温の作品もメール・アートである。
Hatje Cantz Verlag Gmbh and Co Kg / 318ページ / ソフトカバー / 245 x 170 mm / 9783775746328 / 2020年